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Vol.18 ミートザホーチミン

ついにニャチャンから10.5時間かけてホーチミンに到着。

また夜の到着。

しばらくベトナムの混沌とした感じを味わってなかったせいか、

これがホーチミンのチカラなのか。

とりあえずホーチミンは交通量も半端じゃないし、人の多さも半端じゃない。

久しぶりに気が張り詰める、ゾクゾクする感じ。

バスを下りた瞬間声をかけてくる客引き達。

それを振り払うかのように一直線に目の前の公園のベンチに腰をかけた。

また宿を探さないと。

これだけの人、車、荷物でひたすら歩き回るのは少し億劫だった。

運がいいことに、バスが止まったこの場所はファングーラオ通り。

ここはバックパッカー達が集まる安宿街として有名だ。

近くにはたくさんの安宿があるはず。

ここは小幡と荷物を交代で見張り、一人が宿を探しに行くこととなった。

何度か交代した後、公園のベンチの横で一人のベトナム人が声をかけてきた。

彼は大学教師で、話すうちに僕らの宿探しにも協力してくれた。

何度か交代して探した結果、一件の宿に決めることにした。

宿へ向かうためベンチの荷物を取り、公園を離れる瞬間、彼が僕らに言ってきた。

「ご飯食べた?僕はここで待ってるから荷物を置いてもう一度きなよ!」

移動にも疲れていたし、何より初対面。しかも場所はホーチミン。

ちょっと怪しいところもあったが、宿探しも手伝ってくれたので、

荷物を置いて再び公園に向かうことにした。

(ちなみにホテル名は忘れたけど、一泊ツインで640円ぐらい。

だいたい何処もそのぐらいの相場だった。ファンのみホットシャワー使用可。)

公園に再び戻ると、彼はこの界隈で一番おいしくて安いという屋台に連れてってくれた。

確かに安くておいしいかった!!

その後、彼の友人たちが集まる飲み屋に連れてってくれた。

確かに安くて楽しい!!

知らないベトナム人、欧米人達と酒を酌み交わす。つい30分前には想像もしていなかった。

本当に旅ってわからない。

その飲み屋で出る話題といえば、やっぱり日本の津波の事だった。

ニュースはベトナムにも流れてるので僕より詳しい人もいた。

皆が心配して声をかけてくれる。

でも心配して声をかけられる度、僕はここで何してるんだろうと少し考え込んでしまう自分もいた。

でも結局出る答えは、[今自分がすべきことをする事]

それしかなかった。

今、僕は自分のを実現するためにここに来ている。

精一杯楽しまないと!!!

その後公園に移動して飲みなおすことになった。

ウォッカやビール、たくさんの酒を買い込んで。

正直めちゃめちゃ楽しかった。

仲間がたくさん集まり、その他公園にいた関係のない人まで巻き込んでの宴。

ここに一人耳の聞こえない青年がいた。

これは僕が本当にビックリしたことだけど、ここに集まったほとんどの仲間が

みんな手話で彼と会話していた。というより会話できていた事に驚いた。

日本ではあまり見たことない光景だった。

彼の人間性が皆をそうさせたのか。

事情はよく分からけど、とにかく皆彼から手話を学んだそう。

なんか、素直にいいなと思った。

結局朝の5時ぐらいまで飲んで歌って騒いだ。

高校生の青春時代のように。

ホーチミン、なんかスゲエ。

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